写真は様々なメーカーのカッパー・オレンジ系のヘアカラー剤(ファッションカラー)を染めたイメージです。上段は色みの参考としてマンセル表色系のカラーチャートを一緒に撮影しています。下段は、左から、アルーリアファッション ゴールド8(ロレアル)、アジアンカラー ハニー9(アリミノ)、アソートアリアC-8/GDゴールド、(デミ)、HBケアテクトカラーC-Ye8ゴールド(ナプラ)、イゴラロイヤルイマジアG8ミント(シュワルツコフ)、コレストン8/33ゴールド(ウエラ)、マテリアG-8ゴールド(ルベル)、オルディーブ8-30ゴールド(ミルボン)、プリミエンスYBe8プラチナゴールド(資生堂)、プロマスターG-8/7ゴールド(ホーユー)で染めた毛束です。毛束は、ハイブリーチ毛・ブリーチ毛・黒毛の3本を1セットとして使用しました。
ゴールド系の作り方
クリアな色合いで作っていたり、深みを出したり、メーカーによってさまざまですが、用いる染料は似ています。
直接染料を用いる方法
酸化染料としては、主に染料中間体のパラアミノフェノールとカップラーのレゾルシンを用い、これらにパラニトロオルトフェニレンジアミンや硫酸パラニトロメタフェニレンジアミンなどの直接染料を加えて黄色系を発色させています。彩度を出しやすい作り方です。
色みの調節などのため、パラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミンなどの染料中間体や、パラアミノオルトクレゾールやメタアミノフェノールなどのカップラーを併用している場合もあります。
オルディーブ、プリミエンス、アソートアリア、アジアンカラーデザインエキスパート、マテリア、プロマスターなど(2012年現在)。
直接染料を用いない方法
酸化染料のみを用い、染料中間体のパラアミノフェノールとカップラーのレゾルシンで黄色系を発色させています。
色みの調節などのため、パラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミンなどの染料中間体や、パラアミノオルトクレゾールなどのカップラーも併用するメーカーもあります。
彩度は出にくいですが、色持ちやEUの安全性基準に配慮した作り方といえます。
コレストンパーフェクトPURE、イゴラロイヤルイマジア、アルーリアファッションなど(2012年現在)。
ゴールド系染料のまとめ
太字:特に良く用いられる染料
細字:用いられることのある染料
2012年現在の情報です。メーカーによって異なったり、時代とともに変化する場合もございます。
記載内容に関して当方では一切の責任を負いません。またこの情報の無断転載はご遠慮下さい。
名称 | ゴールド系 | |||||
イメージ | ||||||
良く用いられる 染料中間体 | パラアミノフェノール パラフェニレンジアミン トルエン-2,5-ジアミン | |||||
良く用いられる カップラー | レゾルシン メタアミノフェノール | |||||
良く用いられる 直接染料 | パラニトロオルトフェニレンジアミン 硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン | |||||
特徴 | パラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、メタアミノフェノールが増えると彩度が低くなり深みが出る。 硫酸パラニトロメタフェニレンジアミンやパラニトロオルトフェニレンジアミンが増えると彩度が増す。 |
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