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ヘアカラー剤に用いられる染料には、反応して発色する「酸化染料」と、最初から色がついている「直接染料」があります。
「酸化染料」は、さらに「染料中間体」と「カップラー」に分類できます。1剤と2剤を混ぜると、「染料中間体」同士、または「染料中間体」と「カップラー」が反応が進み、様々な色に発色します。
直接染料はもともと色がついています。
ほとんどのヘアカラー剤には酸化染料が含まれますが、直接染料が入っているヘアカラー剤は近年少なくなっています。直接染料が含まれるかどうかは、チューブから出した直後のクリームの色からも識別できます。乳白色の場合は直接染料は入っていません(酸化染料のみ)。時々クリームの色が最初から黄色やオレンジ色になっているものがありますが、そのようなもともとクリームに色が付いているものは直接染料が入っているヘアカラー剤です。
ここでは、よく用いられる「染料中間体」と「カップラー」の組み合わせによってどのような色になるのか、イメージで示すとともに、直接染料の色についてもご紹介します。
※画像はホワイトベース(ヤギ毛)に染めたときの代表例です。色は、染料中間体やカップラーの配合量・配合比率、染色条件、元の毛の状態、画面設定、光源などにより変わりますので、予めご了承下さい。
※ヘアマニキュアに含まれる酸性染料や、カラートリートメントに含まれる塩基性染料は今回ご紹介する酸化染料や直接染料とは性質が異なります。
酸化染料
| R | M | C | H | N | E | P | |
| D |  |  |  |  |  |  |  |
| A |  |  |  |  |  |  |  |
| T |  |  |  |  |  |  |  |
【表の見方】
縦列：染料中間体
D･･･パラフェニレンジアミン
A･･･パラアミノフェノール
T･･･トルエン2,5-ジアミン
横列：カップラー
R･･･レゾルシン
M･･･メタアミノフェノール
C･･･パラアミノオルトクレゾール
H･･･5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール
N･･･α-ナフトール
E･･･塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
P･･･2,6-ジアミノピリジン
直接染料
| パラニトロオルトフェニレンジアミン | ニトロパラフェニレンジアミン | |
| 直接染料 |  |  |
