レッド系の作り方
パラアミノオルトクレゾールを用いる方法
酸化染料のみでレッド系の色を作るメーカーがほとんどで、染料中間体にはパラアミノフェノールとトルエン-2,5-ジアミン、カップラーにはパラアミノオルトクレゾールという組み合わせを用いることが多いようです。
パラアミノフェノールとパラアミノオルトクレゾールが反応するとオレンジ色、トルエン-2,5-ジアミンとパラアミノオルトクレゾールが反応すると紫色となるため、これらの組み合わせにより赤色を作っているようです。
彩度の調節や色持ちを良くするために、α-ナフトール、レゾルシン、メタアミノフェノール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノールなどのカップラーを配合していたり、染料中間体をトルエン-2,5-ジアミンの代わりにパラフェニレンジアミンを用いる場合もあります。
そのほかの方法
ごく少数ですが、染料中間体にはパラアミノフェノール、カップラーにはパラアミノオルトクレゾールとα-ナフトールを組み合わせを用いるメーカーがあります。
パラアミノフェノールとα-ナフトールの組み合わせも紫色となるため、オレンジ色と紫色との混色で赤色を作ることができます。
コレストンパーフェクトPUREなど(2012年現在)。
レッド系染料のまとめ
太字:特に良く用いられる染料
細字:用いられることのある染料
2012年現在の情報です。メーカーによって異なったり、時代とともに変化する場合もございます。
記載内容に関して当方では一切の責任を負いません。またこの情報の無断転載はご遠慮下さい。
名称 | レッド系 | |||||
イメージ | ||||||
良く用いられる 染料中間体 | パラフェニレンジアミン パラアミノフェノール トルエン-2,5-ジアミン | |||||
良く用いられる カップラー | パラアミノオルトクレゾール α-ナフトール レゾルシン メタアミノフェノール 5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール | |||||
良く用いられる 直接染料 | なし | |||||
特徴 | レゾルシンが増えるとくすむ。 メタアミノフェノールが増えると深みが出る。 |
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