バイオレット・ラベンダー系のヘアカラー剤のメーカー比較を行いました。
実験環境
用いたヘアカラー剤(写真左から):
アルーリアファッション バイオレット8 (ロレアル)
アジアンカラー ラベンダー8 (アリミノ)
アソートアリア C-8/PV バイオレット (デミ)
HBケアテクトカラー C-Vi8 バイオレット (ナプラ)
イゴラロイヤルイマジア V8 バイオレット (シュワルツコフ)
コレストン 8/68 バイオレットパール (ウエラ)
コレストン 8/6 バイオレット (ウエラ)
マテリア V-8 バイオレット (ルベル)
オルディーブ 8-60 パープル (ミルボン)
プリミエンス LA8 ラベンダーアッシュ (資生堂)
プロマスター V-8/7 バイオレット (ホーユー)
用いた毛束:
ヤギ毛、ブリーチ毛、ヴァージン毛
染色条件:
塗布3分、放置40分(室温)、シャンプー2回
日時:
染色 2012年10月16~24日
撮影 2012年10月27日(自然光下、くもり)
結果と考察
ヤギ毛
色票は左から5RP、10P、5P(マンセル)。
色相分布は5P~5RP前後
コレストン(8/6)は青みが弱く、HBケアテクトカラー・マテリア・プリミエンス・プロマスターは青みが強い。
明度分布は2~4程度
プリミエンスの明度がひときわ低く、アジアンカラー・HBケアテクトカラーも明度が低い。
逆にコレストン(8/6)は明度が高い。
彩度分布は2~6程度
他は2~4程度のものが多い。
プリミエンスの彩度は際立って低い。青みが強いヘアカラー剤ほど、暗く低彩度になる傾向がある。
染料との関係
ほとんどが塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール又はα-ナフトールのカップラーを用いることで青みを出しているが、コレストン(8/6)はいずれのカップラーももないため青みが感じにくい。
ブリーチ毛
色票は左から5R、10RP、5RP(マンセル)。
毛束の左端は染色前、右端はJHCAヘアカラーレベルスケール。
色相分布は5RP~5R前後
差は小さく見分けが難しいが、ヤギ毛同様、コレストン(8/6)は青みが少なく黄みを感じる。
明度分布は1~2程度
HBケアテクとカラー・プリミエンスの明度が低い。
彩度分布は2以下
明度が低かったHBケアテクとカラー・プリミエンスは彩度も感じにくい。
ヴァージン毛
色票は左から5YR、2.5YR、10R(マンセル)。
毛束の左端は染色前、右端はJHCAヘアカラーレベルスケール。
差を見分けるのは難しいが、HBケアテクトカラー・コレストン(8/68)・プリミエンスは青みが強く明度が低い。
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