化粧と人間


化粧と人間 規格化された身体からの脱出

5年以上前に書かれた本で、「ファストビューティ」に対して「スロービューティ」の重要性を唱えた本。
専門書の部類に入るのかもしれませんが、著者の主張が明確で、身近な話題が多く、とても読みやすくやさしい本です。

ただし、やさしい本ということは、専門書という意味では少し物足りなさを感じる面もあります。
「スローフード」「ロハス」等のような、「スロービューティ」の流れをくむ当時のトレンドも、この本が出版された時点では目新しさを感じたのかもしれませんが、5年以上経った今となっては身近に当たり前になり過ぎていると感じるのは、私の共感力のなさのせいでしょうか。

日本人女性の美に対する意識を世界平均と比べているあたりは、日本人の気質を反映しているようで、大変興味深かったです。