ヘアサロン・美容サロンでの新型コロナウイス対策(消毒方法)

新型コロナウイルス対策-サロンでの消毒

ヘアカラーからはそれますが、連日新型コロナウイルスのニュースが世間を賑わしている中で、接客業にはとても重要なことになりますので、今回はサロンで使う器具類の消毒方法についてご紹介させて頂きます。

このブログをご覧になっている方には、美容室にお勤めの方やカラーアナリストなどのやサロン関係者の方も多いと思います。
美容師免許をお持ちの方は、国家試験で消毒法を勉強した記憶のある方、多いのではないでしょうか?
試験のために勉強したけど忘れたなんて方もいらっしゃるかも知れませんが、新型コロナウイルスの市中感染が見られるようになってきた現在、サロンでの消毒はお客様に安心してご利用頂くためにとても重要となります。

当協会代表が消毒法の国家試験対策を担当していた時に作成した消毒法の早見表、当時の学生さんにとても分かり易いと評判でしたので、ここでもシェアさせて頂き、ウイルス対策をおさらいしたいと思います。
(2016年度に使用したものを現時点の状況に合わせて一部改変しておりますが、確認漏れがあるかもしれません。ご利用は各自の責任でお願いします。万が一間違い等ありましたらご指摘下さい)

1枚目の画像は、消毒法別の効果・特徴の一覧表です。

新型コロナウイルス対策-サロンでの消毒

新型コロナウイルス対策-サロンでの消毒①

新型コロナウイルスは文字通り「ウイルス」ですので、紫外線・煮沸・蒸気・エタノール・次亜塩素酸ナトリウムの5つの方法いずれかで消毒することになります。
器具類の素材によって適不適があるので、これらの5つの方法から最適なものを選ぶことになります。
その素材別オススメ・NG消毒法の一覧表がこちら。

新型コロナウイルス対策-サロンでの消毒

新型コロナウイルス対策-サロンでの消毒②

○が推奨、×はNGとなる消毒方法です。
(時間やコスト面で非現実的な消毒方法については、○も×も表記しておりません)

血液付着の疑いがある器具は、煮沸・消毒用エタノール・0.1%次亜塩素酸ナトリウムのから選ぶことになります。

血液付着のない器具類のオススメの消毒法は、

・タオルは蒸気で80℃10分以上
→蒸気が利用できない場合は0.01%次亜塩素酸ナトリウムに10分以上浸す(色落ちに注意)

・金属類とガラス類・プラスチック類(ブラシなど複雑な形状のものを除く)は消毒用エタノールで清拭
→消毒用エタノールが入手困難な場合は紫外線20分
→または0.01%次亜塩素酸ナトリウム10分(金属類は錆びるので時間厳守)

・手指は石けん・流水で15秒以上洗う
→またはエタノール消毒薬を擦り込む

・ブラシなど複雑な形状のものは…
通常は逆性石けん・両性界面活性剤・グルコン酸クロルヘキシジンのいずれかに浸すのが推奨される方法ですが、これらはウイルスに効果がないとされています。
ですが、残念ながら紫外線は表面全部に照射できないため効果がなく、煮沸や蒸気は変質してしまい、またエタノールによる清拭は形状的に無理があり浸してしまうと溶けてしまうこともあります。
現状は、使い捨てのものを利用するか、お客様にご持参いただくのがベストかと思います。