サロンで使えるアロマセラピー 抗ウイルス作用があるとされる精油

新型コロナウイルス 花粉症 アロマセラピー

WHOがパンデミック宣言を行った新型コロナウイルス。
国内外で流行が始まり、今後の見通しも立てづらくなりました。

現時点では新型コロナウイルスの特効薬はなく、開発が待たれているところです。

アロマセラピーで用いられる精油(エッセンシャルオイル)は、ヨーロッパでは漢方薬のように医者が処方するケースもあるようですが、新型コロナウイルスが猛威を振るうようになってまだ2ヶ月程度という現時点で、効果が証明されている精油はありません。

あくまで健康増進の一環としての利用となりますが、抗ウイルス作用(ウイルスを抑制する作用)がある精油や、呼吸器系の症状に良いとされている精油を、いくつかご紹介したいと思います。
参考にさせて頂いたのは右の書籍です。

  • ユーカリ
    フトモモ科のオーストラリア産の植物で、葉から水蒸気蒸留法でとることができます。コアラが食べる植物としても有名です。
    抗ウイルス作用や消毒作用(組織の変質を防ぎ、感染を抑止する作用)があり、呼吸器系に特に良いとされている精油です。
    花粉症や風邪、せき、喘息、鼻づまりの症状を緩和するとされています。ただし高血圧の人は注意が必要です。
  • ティートリー
    ユーカリと同じくオーストラリア産のフトモモ科の植物で、ティートリーの精油は葉から水蒸気蒸留法でとることができます。
    抗ウイルス作用や消毒作用のほか、免疫促進作用があります。
    免疫を強化することで感染を予防することができるとされています。
    皮膚に直接つけると刺激があるので注意が必要です。
  • ラベンダー
    ハーブティーでも有名なラベンダーはシソ科の植物で、花や葉から水蒸気蒸留法でとることができます。
    とても用途が広く、特に鎮静作用(興奮を抑える作用)や鎮痛作用(痛みを和らげる作用)が有名ですが、呼吸器系にもよく、抗ウイルス作用や消毒作用もあります。
    低血圧の人は眠くなることがあるので注意が必要です。また妊娠初期は避けた方が良いようです。
  • ライム
    ミカン科の植物で皮から水蒸気蒸留法でとることができます。食物としてもおなじみです。
    抗ウイルス作用や消毒作用があり、風邪やせきなどの症状を緩和します。
    このほか、食欲を刺激したり、免疫系を強化したりする作用もあるようです。
    肌につけて日光に当たると光感作を起こすことがあるので、外出前に肌につけるのは避けます。
  • フランキンセンス(乳香)
    カンラン科の植物で樹皮から水蒸気蒸留法で作られます。
    抗ウイルス作用があるとは書かれていませんが、肺を浄化するとされ、喘息、せき、気管支炎、咽頭炎の症状を緩和するとされています。
  • ニアウリ
    ティートリーやユーカリと同じく、オーストラリア産のフトモモ科の植物で、葉から水蒸気蒸留法でとることができます。
    抗ウイルス作用があるとは書かれていませんが、消毒作用があり、呼吸器系の症状(気管支炎、肺炎、せき、喘息)などの症状を緩和するとされています。

このほか、ベンゾイン(安息香)、パイン、シダーウッド、ミルラ(没薬)、ローズマリーなども呼吸器系の症状を緩和する作用があるようです。
別々に購入して自分でブレンドするのが面倒という方は、イノセント社や生活の木、無印良品など、あらかじめブレンドされたものも販売されています。
当協会の事務所でも、ティートリー・ユーカリ・パインなどが含まれたイノセント社さんの「アンチウィルス」や、ユーカリ・ライムなどが含まれた無印良品さんの「すっきり」などを利用しています。

美容室やサロンなどでは、オイルウォーマーやディフューザー、アロマライトなどを使った芳香浴で、また自宅ではお風呂に数滴入れたり、ハンカチなどに1~2滴染み込ませて使ってみてはいかがでしょうか。