昨日と今日は日本毛髪科学協会の全国セミナーへ参加しております。
懇親会後に大阪大学医学部皮膚科の乾先生に直接質問ができる機会がありましたので、
最近何かと私の周囲で話題になる「円形脱毛症」について質問をさせて頂きました。
円形脱毛症になりやすい人とそうでない人の違いは?
2010年にかなり大がかりな遺伝子解析が進められ、人が持つ様々な遺伝情報のうち、139箇所が円形脱毛症の発症のしやすさに関わっていることが突き止められたそうです。
要するに、生まれながらに持っている遺伝情報によって、円形脱毛症になりやすい人、なりにくい人がいるのだそうです。
再発しやすいのか?
円形脱毛症になってから、5年以内に再発する人の割合が70%、20年以内に再発する人はほぼ100%なのだそうです。
対策は?
良く言われるのがストレスが原因だという説。
しかし、ストレスと円形脱毛症との関係を裏付けるデータはないそうです。
円形脱毛症は免疫疾患でもあるため、気を付けるべきは免疫が関係するアレルギーと感染症。
極力アレルゲン(アレルギーの原因物質)は避け、感染症にかからないように気をつける方が良いそうです。
実際、新型インフルエンザが流行したあとに円形脱毛症が増えるといった現象が見られたそうです。
また、円形脱毛症の方は、軽度のアトピー性皮膚炎の方も多いそうです。
ただ、感染症のウイルスは目に見えるわけでもありませんので、100%阻止するのは難しいのです。
ご丁寧に、そしてとても詳しく答えて下さったので、大変勉強になりました!