3年前の日本経済新聞になりますが、興味深い記事を発見しました。
ご存知の方も多いと思いますが、髪は大まかに3つの部分に分かれます。
外側から、
・キューティクル
・コルテックス
・メデュラ
キューティクルはタケノコの皮のように、何層にもなっていて髪を守っています。
コルテックスは毛の主体でタンパク質の繊維の集まり。
メデュラは……、
動物や人種によって、
あったりなかったり、
とぎれとぎれになっていたり、
一重だったり二重になっていたり。
でもメデュラがどんな働きをしているのか、
どんな専門書にもほとんど出ていなかったり、
「解明されていない」としか載っていなかったのです。
でも日本経済新聞の記事には、下のような記述があります。
「中心部のメデュラが大きいほど、空洞になりやすい。
(中略)
毛髪の内部に空洞ができると断熱材のように保温性が高まり、寒冷気候では生存に有利だったのではないか」というのだ。たしかにキツネ、クマ、シカなど野生動物でも、北方に生息する動物の毛の方が中心部に空洞のあるものが目立つ。
日本人(東アジア人)の髪は、寒冷地に強いのかもしれませんね。
そういえば北極圏に暮らすイヌイットの人々も日本人と同じモンゴロイド。
髪から日本人のルーツをたどってみるのも、面白いですね。