1週間以上前の話になりますが、日本色彩学会全国大会へ参加して参りました。
今回は、「コスメティクスと肌・顔研究会キックオフシンポジウム」も兼ねていたため、
肌色に関する研究発表が多く、肌色の「マニアック」なお話に、
元ヘアカラー開発者の知的好奇心をくすぐられました。
昨日に引き続き、マニアックなお話の中から、ほんのちょっとご紹介したいと思います。
今日ご紹介するのは、
「日本人女性は自分の肌色を実際より「明るく黄みより」と思っている人が多い!?」
というお話。
引用元は、山田雅子氏のご発表「予想と実測の相違から探る自己の肌イメージの位置づけ」からです。
「記憶色」という言葉は、色彩学を学ぶときに良く出てくるキーワードですが、
女性は自分の肌色を実際よりも明るいと思っている人がほとんどなのです。
逆に実際よりも暗いと思っている人はほぼ皆無。
少しマニアックな情報ですが、明るいと思っている人は、
マンセル明度1程度、明るいと思っている方が多いです。
色みについては、実際よりも「黄みより」と思っている人は、
実際よりも「赤みより」と思っている人よりも多いのだそうです。
「黄色人種」というイメージが先行しているのでしょうか?
余計なことかもしれませんが、日本人女性のファンデーションの色選び、
そしてパーソナルカラーの本によく付いている自己診断
大丈夫なのかしら……?と思ってしまいました。