ヘアカラー剤のパッケージにも書かれている染料の名前。
カタカナの羅列で敬遠されている美容師の方も多いのではないでしょうか。
でも、日本で頻繁に用いられる(というより、実質的に使うことのできる)染料は10種類前後とかなり数が限られており、その頻繁に用いられる染料の名前だけでも把握しておけば、パッケージに書かれている成分からだいたいの発色を予想できるようになるかもしれませんよ。
ヘアカラーの色素は、反応して発色する「酸化染料」と、最初から色がついている「直接染料」があります。
「酸化染料」は、さらに「染料中間体」と「カップラー」からできています。
1剤と2剤を混ぜると、「染料中間体」同士、または「染料中間体」と「カップラー」が反応が進み、様々な色に発色します。
ここでは、日本でよく用いられる「染料中間体」と「カップラー」の組み合わせによってどのような色になるのか、写真を中心としたイメージで、できるだけ分かりやすく示します。
※画像はホワイトベース(ヤギ毛)に染めたときの代表例です。色は、染料中間体やカップラーの配合量・配合比率、染色条件、元の毛の状態、画面設定、光源などにより変わりますので、予めご了承下さい。
酸化染料
R | M | C | H | N | E | P | |
D | |||||||
A | |||||||
T |
【表の見方】
縦列:染料中間体
D・・・パラフェニレンジアミン
A・・・パラアミノフェノール
T・・・トルエン2,5-ジアミン
横列:カップラー
R・・・レゾルシン
M・・・メタアミノフェノール
C・・・パラアミノオルトクレゾール
H・・・5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール
N・・・α-ナフトール
E・・・塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール
P・・・2,6-ジアミノピリジン
直接染料
パラニトロオルト フェニレンジアミン | ニトロパラ フェニレンジアミン | |
直接染料 |