カップラーの種類は染料中間体より豊富です。
ナチュラル系やブラウン系、ベージュ系、白髪染めなど、彩度の低いくすんだ色を出すときによく用いられるのがレゾルシンとメタアミノフェノールです。
レゾルシンは黄色~やや緑がかった黄色に発色しやすく、ナチュラル系やベージュ系、マット系、ゴールド系、ブラウン系などによく用いられます。
メタアミノフェノールは組み合わせる染料中間体にもよりますが、茶色ややや紫がかった灰色に発色しやすく、ブラウン系やモノトーン系、バイオレット系、アッシュ系などに用いられます。
彩度が高く、特徴的な色を出すのによく用いられるのが、パラアミノオルトクレゾール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、α-ナフトール、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジンです。
パラアミノオルトクレゾール、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノールは色が似ており、オレンジ~赤紫に発色します。そのため、オレンジ系、カッパー系、レッド系、ピンク系、バイオレット系、ブラウン系などに用いられます。
α-ナフトールは紫に、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノールは青紫に発色するので、バイオレット系、ラベンダー系、アッシュ系、モノトーン系などに用いられます。塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノールはマット系にも使われます。α-ナフトールを好んで使うメーカーと、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノールを好んで使うメーカーがあります。
2,6-ジアミノピリジンは緑に発色するので専らマット系に用いられます。海外では規制されているため、外資系のメーカーはもちろん、国内メーカーでも近年はあまり使われていません。
発色の写真など、詳細は下記のそれぞれの染料のページからご確認下さい。
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