題名:印刷のための色彩学
著者:一見敏男
レビュー:
10年近く前の本ですが、色合わせの工程や様々な種類の色材についての解説があり勉強になります。
前半3分の2くらいは三属性、眼の構造、表色系、色差などの基礎色彩学の解説にあてられていますので、既に勉強された方は第2部のみ読まれても良いと思います。
目次:
◆第1部 色彩学の基礎
◇色彩論の歩み
・色とは何か
・ギリシア時代
・中世
・ニュートン
・ゲーテ
・ヤング
・ヘルムホルツ
・マクスウェル
◇色の3要素
・光
照明光の種類/色光の波長/光源の種類/単波長の光/標準光源/色温度/標準光源と色温度/演色性/蛍光灯の区別/照度
・物体
色と物体/色素/色料/色料と色/色材
・目
色と視知覚/感光色素/動物の色覚/色覚異常/色の知覚のさまざま
◇分光反射率曲線
・色の形
・さまざまな色の分光反射率曲線
・加法混色と減法混色
◇色度図
・色の「線と点」
・地図のいろいろな形
・三刺激値X,Y,Zの計算
・JISの変遷
・線から点への転換
・色度図による色の把握
・色度図での読み取り
・補色主波長
・明度
◇三属性による色表示
・マンセル表色系
・分光反射率曲線と色の三属性
・色度座標からマンセル値への変換
・オストワルト表色系
・DIN表色系
・P.C.C.S表色系
・その他の表色系
◇色差
・色差のとらえかた
・α-β表色系による色差
・アダムス・ニッカーソンの色差
・ハンターの色差
・CIEのUCS(1964)による色差
・JISの色差
・L*a*b*表色系による色差
・L*u*v*表色系による色差
◆第2部 印刷と色
◇印刷による色再現
・「印刷」という作業
◇色合わせ
・色合わせの技術
・色合わせの手順
◇プロセス印刷
・色分解
・濃度
・透過濃度と反射濃度
・網どりと網点
・網点による色再現
・色調整
・ジャパンカラー
・CTPのさまざま
◇紙その他と色
・紙面の色
・インキの不透明化
・金属面でのインキの色
・紙面の性質とインキ転移
・紙面のインキ光沢
・POSバーコードと色
◇特殊な色
・蛍光色
・燐光色
・レーザー
・パール(真珠光沢)色
・メタリックカラー
・ブロンズ
・示温色
・液晶
・フォロクロミズム
・ノーカーボン
・昇華転写
・その他の特殊な色の利用
出版社:日本印刷新聞社
価格:¥3,045
発売日:2002年3月29日
サイズ・ページ数:214P
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