レビュー:
廃刊になってしまった本だけど、とてもいい本です!
冒頭の源氏物語と枕草子の色彩表現の違いにいての話題から、惹きこまれていきます。
伝統色の紹介もあり、金髪と黒髪についてのエッセイもあり、教養としても良い本です。
ぜひ復刊して欲しいと思っています。
目次:
◆座談会
◇日本の伝統文化と色
◆1 色と文芸・芸能
◇古典詩歌の色 「色離れ」をめぐって
◇万葉の色
◇「身にしむ色」と「よその夕暮れ」
◇能といろ
◇歌舞伎の色
◇蕉風俳諧の色
◇花野
◇闇・金・灰 谷崎潤一郎の色調
◇色彩・その毒について
◆2 色の文化史
◇紅 「禁」のなかの「美」の精錬
◇紫 その花と歌と心
◇金と銀 その深層意識の変遷
◇黒 カラフルな甲冑は墨染めの衣
◆3 世界の色と日本の色
◇日本語の色名の起源について
◇キモノの色
◇金髪と黒髪 フランスの色と日本の色
◇色と光 西洋における「色」という言葉の響き
◇砂漠の色
◇対談・日本の住いと色 文芸の色との対比において
◆資料
◇日本の色名 素材色彩学ノート
出版社:朝日新聞社
価格:¥900
発売日:1979年7月20日
サイズ・ページ数:選書、270P
対象:カラーリスト,その他色に興味がある方