今日は人間国宝である染織家のお書きになった本のご紹介です。
題名: 一色一生
著者:志村 ふくみ
出版社:講談社
価格:¥1,029
発売日:1994年1月
対象:染色、草木染に興味がある方
難易度(5段階) :★★☆☆☆
評価(5段階):★★★★☆
内容:染織家志村ふくみさんのエッセイ
レビュー:
著者の志村ふくみさんのことを知らずに、たまたま本屋で見て「一色一生」という題名に惹かれて買いました。
とてもご謙遜された文章で、ご自身の実績はほとんどかかれておらず、ふくみさんの染織家人生に影響を与えた人々への感謝の気持ちで埋め尽くされています。厳しい道を経て染織の大家となってもなお、人に敬意を払うことを忘れないなんて、素敵な方だなあと思いました。
草木染めには命があり、その命を輝かせることができるかどうかは染める人による・・・というような内容がとても印象的でした。信念と情熱をもって仕事を続けるということができる方だからこそ、人間国宝まで登りつめられたのかも知れません。