日本の国宝、最初はこんな色だった (小林 泰造)

今日は昨年発売になった、国宝のデジタル復元に携わる方の書かれた本です。


日本の国宝、最初はこんな色だった (小林 泰造)日本の国宝、最初はこんな色だった (小林 泰造)

題名日本の国宝、最初はこんな色だった日本の国宝、最初はこんな色だった (小林 泰造)

著者小林 泰造

出版社:光文社

価格:¥1,050

発売日:2008年10月

対象:国宝(特に絵巻物)に興味がある方

難易度(5段階) :★★★☆☆

評価(5段階):★★★★★

内容:褪色した国宝の元の色を考察しデジタルで再現

レビュー
国宝といえども数百年や1000年以上も経つと、かなり色褪せてしまっています。
この本では、褪色してしまった国宝を、当時どんな色だったのか、考察しながらデジタルで再現するとともに、再現して満足ではなく、さらに現された国宝を鑑賞しながら、当時の人々がどんな気持ちで作品を見ていたのか予想しています。

著者の方が国宝を初めて実物で見た時の状態から、再現して当時どのように鑑賞されていたかという考察まで、1作品毎に順を追って描かれており、大変興味深い内容になっています。
再現前後の国宝の写真も全てカラーで載っており、ビジュアル的にもどんな修正を行ったのかが一目瞭然で、国宝に対する知識がなくても問題なく読むことができます。