今回は日本の伝統色の本のご紹介です。
題名: 日本人の愛した色
著者:吉岡 幸雄
出版社:新潮社
価格:¥1,260
発売日:2008年1月
対象:染色、草木染に興味がある方
難易度(5段階) :★★☆☆☆
評価(5段階):★★★★★
内容:それぞれの色と日本史との関係を解説
レビュー:
著書の吉岡氏は、吉岡憲法染の流れを汲む、京都の「染司よしおか」の5代目当主で、伝統的な植物染にこだわった仕事をなさっている方です。
赤、紫、青・緑、金・黄、茶・黒の色毎に、色と日本人の関わりや染色方法などについての記述があります。いつの時代にどこにどんな色が使われていたか、どんな書物に出てくるか、話題性が豊富で改めて日本人の心の根底にある色の存在を実感します。
読むにあたっては、日本史の基礎知識があったほうがよりよいと思います。