題名:色彩の回廊 ルネサンス文芸における服飾表象について
著者:伊藤 亜紀
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章が色別に分けられており、ルネサンス期の人々の洋服を通してみる色に対する考え方が分かりやすくなっています。
「色で読む中世ヨーロッパ」や「色彩の魔力」とは共通点も多い。
また、再現不能な「ポルポラ色」は想像を掻き立てます。
目次:
◆プロログス 色彩の邦より
◆至高の色 赤
◇プッチョ・プッチの財産目録
◇貴族の着道楽
◇貴族の魂
◇いかにして赤く染めるか
◇赤への憧憬 ルカ・ランドゥッチの日記から
◇「僧院の木箱に」 レオナルド・ダ・ヴィンチの着こなし
◇赤のシンボリズム
◆不在の色 青
◇語られぬ青
◇卑賤の色
◇笑話のなかの青衣
◇「高尚なる思索」
◇曖昧な青の概念
◆「異端の色」か「希望の色」か 黄
◇忌まれる黄
◇姿を変えた黄
◇「金色」それとも「黄色」?
◇古の記憶
◆「死の色」から「高貴の色」へ 黒
◇黒の昇格
◇弔いの人びと
◇恋する寡婦 クリセイダ
◇「気品ある黒服」
◆大団円の色 緑
◇文無し緑
◇「高貴さに欠ける色」?
◇祝祭的気分
◇再生
◇恋心
◇<賢明>の緑衣
◆気まぐれな色 ポルポラ
◇ポルポラの終焉
◇「ポルポラ」とは何色か
◇ポルポラを着るウェヌス
◆エピログス 色彩の迷宮
出版社:ありな書房
価格:¥4,200
発売日:2002年2月25日
サイズ・ページ数:A5、270P
対象:ヨーロッパの衣服の色について理解を深めたい方