題名:色彩の紋章
著者:シシル
訳者:伊藤亜紀, 徳井淑子
出版社:悠書館
価格:¥2,100
発売日:2009年5月10日
サイズ・ページ数:B6,162+54P
対象:中世ヨーロッパの色彩に興味がある方
目次:
◆はじめに
◆「色彩の紋章」第I部
◇序言
◇最初にして第Iの論の一覧
◇引き続き色彩の紋章の一覧
◇著者の序文
◇ここに色彩、およびその属性についての紋章論が始まる
◇色に関わる紋章の最初の考案について
◇色についての質問
◇第一の金属、金色、そしてその紋章について
◇銀という第二の金属および色と、その紋章について
◇朱という第三のいろをその紋章について
◇青という第四の色と、、その紋章について
◇黒という第五の色と、その紋章について
◇緑という第六の色と、その紋章について
◇赤紫という第七の色と、その紋章について
◇紋章につての問答
◇紋章における色と金属を紋章学的に説明する新しい方法
◇色彩の紋章の著者
◇いかにしてギリシア人は、彼らの言語において、色を金属によって紋章学的に説明したか
◇主要な七惑星の標語
◇七元徳、三対神徳と四枢要徳の標語
◇州の曜日の標語
◇一年の四季の標語
◇トロイアの人びとは、自分たちの色をかくのごとく命名する
◆「色彩の紋章」第II部
◇色全般と個別の色に関する色彩の紋章第II部が続く
◇色彩の考案者
◇色彩の効力について
◇色彩の基礎と種類について
◇個別の色と、それらの意味について
◇獣や鳥、それらの変異についての色彩の紋章
◇混合色とそれらの標語について
◇色による男性の服装の精神性について
◇色による婦人の服装の精神性について
◇色によっていかに騎士は叙任されるのか
◇色に関する精神的意味
◇色は人の性格にしたがっていかに身につけられるべきか
◇色彩の組み合わせの美とその意味について
◇置かれる場所による色彩の意味小論
◇一年十二ヵ月の標語
◇世界の摩訶不思議、色に関わる特異性と属性
◇問と答
◆解説
◇I 隠れたベストセラー 「紋章指南書」から「色彩象徴論」へ
◇II 博物誌の伝統と近代的な感性
◇あとがき
◇「色彩の紋章」第I部・註
◇「色彩の紋章」第II部・註
◇解説I・註
◇解説II・註
◇引用・参考文献
レビュー:
ゲーテ「色彩論」はもちろん、ニュートン「光学」よりも前の時代にかかれた本の翻訳。
ですので、「淡黄色は白と赤の間にある」等々、色彩理論に関する記述は、現代の理論と大きなギャップがあり、歴史的な背景を知らずに読むと大きな衝撃を受けるかもしれません。
ただし、中世ヨーロッパの人びとの色の考え方や服装の色を知るにあたっては大きな手掛かりとなる貴重な本です。
ヨーロッパの色彩を知る上では必ず持っていたい一冊
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