題名:色彩博物館
監修:城一夫
出版社:明現社
価格:¥3,465
発売日:1998年4月15日
サイズ・ページ数:B6,340P
対象:色に興味がある方
目次:
◆第1章 風土と色彩
◇風景と色彩
◇太陽照度と色温度の色彩
◇空気の透明度と色彩
◇季節と色彩
◇都市景観条例と色彩
◆第2章 国旗と色彩
◇地域別に見た国旗の色彩
◇国旗の色相に見るシンボリズム
◇文化の象徴としての国旗の色
◆第3章 宗教と色彩
◇キリスト教とユダヤ教の色彩の象徴性
◇キリスト教とユダヤ教の色彩の宇宙観
◇イスラム教における色彩の象徴性
◇仏教=密教における色彩の象徴性
◆第4章 身体と色彩
◇皮膚における色彩の差異
◇肌色の美学
◇顔色と色彩
◇髪と色彩
◇虹彩と色彩
◆第5章 化粧と色彩
◇化粧のはじまり
◇隈取りの化粧 歌舞伎
◇入れ墨 刺青の文化
◇化粧と色彩
◆第6章 動物と色彩
◇保護色としての色彩
◇求愛の証としての色彩
◇擬態としての色彩
◇発行する虫たち ホタル
◇染料になる動物
◆第7章 植物と色彩
◇花色の分布
◇花色を作る要素
◇色が次第に変化する花と葉
◇媒介者を吸引する花の色
◇擬態としての花の色
◇染料となる植物
◆第8章 鉱物と色彩
◇装飾壁画と色彩
◇宗教と宝石
◇宝石と星占い
◆第9章 衣服と色彩
◇神と神の代理人の表徴としての色彩
◇階級の象徴としての色彩
◇帰属集団・職業集団の色彩
◇感情・思想の表徴としての色彩
◇パーソナリティーを表す色彩
◇感性の象徴としての色彩
◇カメレオン繊維 色の変わる繊維
◆第10章 建築と色彩
◇日光東照宮と桂離宮
◇アール・デコの建築物
◇ブルーノ・タウトと色彩建築
◇ル・コルビュジェと白
◇ポスト・モダンの色彩言語
◆第11章 陶磁器と色彩
◇白地への憧れ マイセン窯
◇ロココの華・幻のポンパドール・ピンク セーブル窯
◇ジャスパー・ブルー ウェッジウッド窯
◇青い玉への憧れ 青磁
◇黒の系譜 天目からから瀬戸黒へ
◇古代を彩った唐三彩
◇謎を秘めた五彩と青手 古九谷
◇無釉の景色
◆第12章 食物と色彩
◇食物の色彩分布
◇食生活にみる色彩の呪術性
◇色彩と栄養価
◇食べ頃の色 果実用カラー・チャート
◇食べ物と配色
◇料理のおける盛り付けの色彩
◇食物と人工着色
◆第13章 視覚言語としての色彩
◇安全色彩 JIS規格
◇企業イメージの色 CIカラー
◇スポーツと色彩
◇ベネトン社に見るマーケティングと色彩
◆第14章 絵画と色彩
◇色彩遠近法 レオナルド・ダ・ヴィンチの青
◇最初の色彩画家 ウィリアム・ターナー
◇狂気の黄色 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ
◇黒から華麗な色彩へ オディロン・ルドン
◇絶望的な青の時代 パブロ・ピカソ
◇色彩の饗宴 野獣派の作家たち
◆第15章 文学と色彩
◇文学と色彩
◇短編小説「形」の世界 菊池寛
◇色彩の魔術 ヘルマン・ヘッセ
◇黄色は死んだ アポリネール
◇貝紫幻想 芝木好子
◇幻獣の書 タニス・リー
◇色彩の息子 山田詠美
◇文学作品に表された色彩
◆第16章 映画と色彩
◇色彩のモンタージュ エイゼンシュタイン
◇色彩の実験 黒沢明
◇色彩の語る世界 ヴィム・ベンダーズ
◇視覚言語としての色彩映画
◆第17章 歌舞伎と色彩
◇色彩空間としての歌舞伎
◇赤 赤っ面と赤姫
◇鴇色 華やかで薄幸な色
◇黄 気品と町娘
◇緑 情熱と若さ
◇青 瑞々しい武士と町人
◇紫 凛々しさと艶
◇白 善と悪との二枚目の色
◇灰色 妖気と暗いイメージ
◇黒 重厚さと闇の色
◇金と銀 絢爛と豪華
◇忠臣蔵は色彩の芝居
◇色のない舞台 能
◆第18章 生活デザインと色彩
◇椅子と色彩 レッド&イエロー・チェア
◇アール・デコの生活道具 カラフルなプラスチック製品
◇自動車と色彩
◇生活用品と色彩
レビュー:
城一夫氏の本。今は廃刊になってしまったようですが、Amazonなどではまだ入手できるようです。
目次をみても分かるとおり、色が付いているものすべてを取り上げたと言っても過言ではないくらい、幅広い分野の色について説明が加えられています。
自分が詳しい分野は、共感しながら、知らない分野は、学び発見しながら読むことができます。
10年以上前の本だからか、写真や図表がほとんどなく、自分が疎い分野については創造力を働かせて理解する必要があります。
【関連する本】
文化・教養・趣味に関する本については、下記のページでも掲載しております。
→文化・教養・趣味の本|カラーニュース書籍情報
城一夫氏の著書については、下記のページでも掲載しております。
→城一夫氏の著書|カラーニュース書籍情報