国宝よみがえる色彩 デジタル復元でここまで見えた! (小林泰三)



題名国宝よみがえる色彩 デジタル復元でここまで見えた!

著者・訳者小林泰三

出版社:双葉社

価格:¥1,680

発売日:2010年7月12日

サイズ・ページ数:A4, 145P

対象:日本の歴史や国宝に興味がある方




目次


日本美術はあなたの知らないことだらけ 美術探偵はこうやって謎を解く
日本のカラーストーリー
ファイル1 飛鳥時代 高松塚古墳壁画
  ◇まるで飛鳥の「快適超次元カプセル」
   世紀の発見「飛鳥美人」が描かれた古墳の内部をオール立体復元!
ファイル2 奈良時代 東大寺大仏殿
  ◇原色シャワー炸裂する衝撃ワールド
   これぞ昇天!四天王までいたド派手大仏殿とピッカピカ大仏
ファイル3 平安時代 地獄草紙
  ◇鬼が繰り広げる地獄の仕事風景!
   後白河法皇をゾクゾクさせた「元祖ホラームービー」
ファイル4 鎌倉時代 平治物語絵巻
  ◇くるくる絵巻物が演出した合戦リアリズム
   色彩でよみがえる「諸行無常」のメッセージ!
ファイ5 室町時代 日月山水画
  ◇描かれた季節がバラバラな謎は?
   屏風だからできた、室町時代を映す銀世界
ファイル6 安土桃山時代 檜図屏風
  ◇桃山ゼネコンの血流れぬ戦
   もとは襖絵だったのに、屏風にされた名作の真の姿を追え!
ファイル7 安土桃山時代 花下遊楽図屏風
  ◇あの刺激の親子の歴史的花見の宴
   追跡!悲劇の姫君が着ていたカラーとは?
特別掲載 大阪夏の陣図屏風
  ◇豊臣の悲劇を体験する壮大なグランドフィナーレ




レビュー


デジタル復元というと、一見簡単そうに思えてしまいますが、現存する資料や当時の染色技術、時代背景などを総合的に考証して、当時の色彩を再現していく過程は、この本を読んでいくと大変気の遠くなる作業であることが分かります。
しかしながら復元した色を見ると、今の時代に現物を見ただけでは想像し得ないほど鮮明で豊かな色彩文化が当時育まれていたことを改めて認識させられます。
歴史や国宝が好きな方だけでなく、色のお仕事に携わる方にもオススメです。


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