題名:歴史にみる「日本の色」
著者・訳者:中江克己
出版社:PHP研究所
価格:¥1,890
発売日:2007年12月19日
サイズ・ページ数:A5, 215P
対象:日本の歴史や伝統色に興味がある方
目次:
◆暮らしのなかの自然な色(原始)
◇女王卑弥呼の赤と青
◇呪術からはじまった染色
◇ガラス製管玉の鮮やかな青
◇「白」を得る技術の発見
◇縄文人が用いた貝紫
◇文身と眉墨の「黒」
◇遺跡から出土した漆器の朱
◆渡来人がもたらした色(飛鳥・奈良)
◇配色の妙を生みたす繧繝彩色
◇「呉藍」と呼ばれた紅花の色
◇社会的な地位をあらわす冠と服の色
◇黄は庶民の色
◇古代人が染めた黒茶色
◇万葉人が好んだ紫
◇玉虫色の不思議な美しさ
◇色彩文化に影響を与えた唐三彩
◆和様化した王朝の色(平安)
◇天皇を象徴する色
◇平安貴族が好んだ黄色
◇紫の花の色は「めでたき」色
◇王朝のゆかりの色
◇季節を楽しむ合わせ色と重ね色
◇薄墨は悲しみの色
◇植物の色を染める
◇『源氏物語』の多様な茶色
◆武家の明快な色(鎌倉)
◇武士が好んだ褐色
◇源氏の白旗と平氏の赤旗
◇武力を誇示した縅の色
◇水墨画と白描の美しさ
◆武将好みの華やかな色(室町・桃山)
◇多彩な辻が花染
◇更紗が伝えた濃厚な色
◇茶人の好奇心を刺激した間道
◇南蛮船が運んだ猩猩緋
◇豊臣秀吉の金好み
◇障壁画の金色と群青色
◇華麗な金襴の流行
◆庶民が楽しんだ粋な色(江戸)
◇友禅染の斬新な色づかい
◇鼠色は粋な色
◇藍の豆絞りと紅の鹿子絞り
◇極彩色の歌舞伎衣装
◇流行した役者色
◇藍の染付と多彩な色絵
◇甚三紅と本紅
◇江戸っ子の茶色好み
◇江戸庶民が憧れた粋な紫
◇江戸で流行した二つの黄色
◇渋い茶味のある憲法黒
◇藍染の薄い青 浅葱と瓶覗
レビュー:
原始時代から日本の歴史を追いながら色彩文化を解説した本。
どの時代にどのような色彩文化が発達したのかを歴史の流れとともに知ることができるので色彩の専門家の方にもおすすめ。
口絵意外は白黒なので、解説と写真を行ったり来たりしながら見なくてはいけないのが残念な点です。
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